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Turtle Watching
ウミガメ・ウォッチング
あまり日本では知られていませんが、スリランカの南西海岸にはウミガメが上陸し、産卵をします。
スリランカで見られる種類は、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、オサガメ、ケンプヒメウミガメ、ヒラメウミガメで、スリランカで最も見られるのはアオウミガメとなります。
ですが、ウミガメの数は年々減少しており、深刻な社会問題、絶滅の危機となっています。南西海岸沿いには複数の保護センターがあり、ウミガメのプロフェッショナルから、生態や保護活動について詳しく学ぶことが出来ます。
コスゴダ・ウミガメ保護センター
コスゴダにある「ビクトリアハッセルブラッドウミガメ研究保護センター」は、1978年に出来たスリランカ初のウミガメ保護センターで、子ガメの保護や怪我を負ってしまったウミガメのケアを行っています。
ウミガメは一度に100個程の卵を産みますが、人間や動物が巣穴を掘り起こし卵を食べたり、孵化しても海鳥に食べられたりと、子ガメが生き残れる確率は非常に低いものとなっています。
保護センターでは、生まれた卵を保護し、孵化してからも3日間の子ガメの保護を行います。
(*3日間成長させてからの放流が、最も生き延びる率が高いとされています)
ここでは専門スタッフからウミガメの生態について深く学ぶことが出来、愛らしい子ガメの放流体験を行うことも出来ます。
=注意事項=
・子ガメの安全のため、放流体験は夕方からとなります。
レカワ・ウミガメ産卵見学
南部海岸にあるレカワビーチは、実際にウミガメが産卵する様子を見学することができる貴重な場所です。
ウミガメは放流後20年~50年かけて2254㎞程の距離を泳ぎ続けるのですが、産卵は必ず自分が生まれたビーチで行います。
レカワでの産卵シーズンは1月~8月頃で、トップピークシーズン(3月~5月初旬頃)は、平均3~4頭のウミガメが上陸し、産卵します。
ですが、毎回産卵までに至るとは限りません。
母ガメの体調が優れなかったり、砂地のコンディションが悪かったり、一所懸命に掘った穴が崩れてしまったり、産むまでに至る確率もそう高くはないのです。
そんな中、母ガメが産卵に成功し、一所懸命ヒレを動かして海へ戻っていく姿は「感動」の一言。
なお、ウミガメは非常に繊細な生き物です。産卵見学の際にはレンジャーさんの指示に必ず従い、静かに海に戻るまでを見送りましょう。
=注意事項=
・白色灯の使用禁止
・喫煙しながらの見学は禁止
・黒色といった目立たない色の服を着用すること