World Heritage
スリランカの世界遺産
スリランカには6つの世界文化遺産と、2つの世界自然遺産が残ります。特に、5つの世界文化遺産の残る内陸エリアは文化三角地帯と呼ばれ、2日半程度かければ全て周ることができます。
アヌラーダプラ
アヌラーダプラは紀元前5世紀にアヌラーダという王朝の大臣により築かれた街です。アヌラーダプラは太古の昔、最も素晴らしい修道都市として称賛され、113人もの王が仕える王朝として栄えました。1073年に王朝がポロンナルワへと移り、アヌラーダプラは放棄されます。19世紀に探検家たちにより崩れかかった遺跡が再発見され、街の復元と再建設がはじまります。アヌラーダプラは歴史的、考古学的にも重要な地で、スリランカ国内から多くの旅行者と巡礼者が訪れます。
※イスルムニヤ精舎、スリーマハー菩提樹は別途入場料がかかります。
ポロンナルワ
ポロンナルワは紀元11世紀から続いたスリランカの中世の古都です。当時は6kmに及ぶ城壁で守られていたとされています。アヌラーダプラ王朝時代にも、マハウェリ川を渡る侵略者を塞き止める拠点として重要な街とされていました。
シーギリヤ・ロック
シーギリヤは紀元477年から495年にかけて統治したカーシャパ王によって創られました。ジャングルの中に突如として現れる180mもの高さに及ぶ岩山。貯蔵湖と庭園に囲まれた岩山の頂上には豪華なパビリオンを有する楽園のような宮廷が築かれました。岩山の中腹にはレンガによってライオンが座ったようなエントランスが築かれ、現在では足の部分だけが残されています。自然要塞として機能した岩山は、周りに堀を築き、外周を石の壁で囲む事で増強されています。敵軍が押し寄せて来た際には堀に水を流せるような仕組みになっていたようです。
※シーギリヤ博物館は別途追加料金がかかります。
ダンブッラ石窟寺院
ダンブッラは、紀元前1世紀までさかのぼるスリランカで最も圧倒的な石窟寺院です。5つの洞窟は、雨水をさけ、内部を守れるように岩が覆いかぶさった形状になっています。1938年に建築家によって列柱を施したアーチと風を避けるための入り口で飾り立てられました。洞窟内の天井には、側面にまでも及ぶ宗教的なイメージを施した複雑な壁画が施されています。また、仏像や観音像、その他様々な神々の仏像が内部に残されています。
キャンディ
キャンディはシンハラの歴史、文化、宗教で有名な街です。キャンディ王朝はスリランカの最後の王朝。2世紀に及ぶヨーロッパからの侵略者到来に耐え忍びました。キャンディは標高が高く、涼しい気候のため歩いて見て回ることのできる街です。街中の狭い道には、特徴のある古いコロニアル建築が立ち並び、多くの人で溢れかえっています。市内のマーケットには色々なフルーツや野菜、テキスタイルや洋服が並びます。街の真ん中にあるキャンディ湖も魅力の一つとなっています。
ゴール旧市街と要塞
ゴールの港町は8万人が暮らすスリランカで4番目に大きな町です。ゴールの歴史は、モルディブへ向かう途中針路を外れたポルトガル船をかくまった1505年までさかのぼります。この船の到来がスリランカの歴史を劇的に変えていきます。1598年、ポルトガルはこの地に小さな要塞を築き、後にそれを拡大させていきます。しかしながら、1640年オランダがこの地を占領し、ポルトガルの痕跡を一掃します。オランダは1663年に36ヘクタールもの要塞都市を建設しました。この要塞都市は現在世界遺産に登録されています。
シンハラージャ森林保護区
シンハラージャはスリランカで最も古い熱帯雨林です。森は大きな木々が所狭しと並んでいますが、間をぬって歩いて巡ることができます。ミズオオトカゲ、スリランカ固有種のサル(Toque Macaque)、ヒョウ、インドオオリス、スリランカ固有種のムラサキ顔のサル(Purple-faced Leaf Monkeys)やヒルの生息地になっています。バードウォッチングでも有名で、運が良ければスリランカの鳥の固有種すべてを観測することができます。
スリランカ中央高地
中央高地に位置するナックル森林保護区、ピークワイルダーネス保護区、ホートンプレインズ国立公園の3つの保護区がスリランカの中央高地として世界自然遺産に登録されています。ナックルズ森林保護区はキャンディーにも近く、トレッキングやサイクリングが楽しめます。ホートンプレインズ国立公園はトレッキング地としても人気が高く、固有の植物が多く残る湿地帯となっています。ピークワイルダーネス保護区は聖地アダムスピーク(スリパーダ)で有名です。